
相続対策 事例集
実際にあった事例1
空き家売却依頼を受けましたが、相続ができず断念しました。
佐賀県東部の不動産会社に勤務する知人から、空き家売却の依頼を受けました。
その内容は・・・
・両親の内、父は早くに亡くなり、現在母は施設に入っている。
・子供は姉妹の二人で、今回他県に嫁いでいる妹からの空き家売却の依頼。
紹介者の知人が言うには「依頼者は高く売ろうとは思っていないらしく、管理が大変なので早く処分したいとの意向で、100万円でいいと言われているので探して欲しい。」との事。
営業開始!
まずは内覧を行いました。
建物の築年数は45年。
雨漏りなく、家の中は何もなく綺麗に掃除してありましたが、老朽化は歪めず、シロアリの被害箇所が2箇所程ありました。
そして『管理物件』の看板立てを行いました。
田舎だったので近隣で事情調査、併せて需要について聞き取りを始めました。
その結果わかった事が
・以前にも同じ家で別の不動産屋も来たが、断念して帰った。
・田舎だし、あれだけ古かったら売れないだろう。
・母親は施設に入ったと聞いている。姉妹はそれぞれ他県に嫁いでいる。
・他に田畑があり、親戚の方が管理されている。
・親戚で、買う人はいない・・・
という事でした。
弊社は名村造船所関係の会社に、空き家を外国人労働者向けの寮として売却した実績が8軒程あり、
今回は物件近くの建設会社に紹介をしました。
100万円だったら、外国人労働者(現在3名)増やす計画もあることから内覧したいと言われ、
内覧後に購入を決定されました。
早速、紹介した知人に購入先が見つかった事を伝えたところ・・・
問題が発生しました!
施設に入所していた不動産名義人の母親が亡くなりこの売却の話は無くなったと言われました。
購入先が見つかったので、とにかく依頼者の妹さんと話をしたいと伝えました。
その後、依頼者の妹さんから電話があり・・・
「交渉途中で母が亡くなり残念です。姉とは話し合いができません。私は相続放棄します」との事でした。
相続放棄をしても、管理義務はあります。
何よりも放棄をすると、まずお姉さんに相続権が行き、それから親戚まで巻き込む場合もあります。
自宅は買い手が見つかった事ですし、田畑についても親戚に無償で譲渡する方法もあります。
まずはお姉さんと話し合い、不動産の名義人を決めて、不動産の整理をしてはどうですか?
とアドバイスをしました。
1ヶ月後・・・
空き家の鍵を預かっている方から電話で、「急に妹さんが来られ『私は、相続放棄した』と言われてすぐに帰られた」と報告がありました。
そして購入先の建設会社様には、相続が出来ず売却できない旨の説明をしました。
もっと早く相談を受けていたら、お母さん名義で売却でき『居住用不動産3000万控除』を使い売買の譲渡所得税金0円、親戚の方へ田畑の譲渡など不動産の整理ができたかもしれない・・・そうと思うと残念です。
取引後記
残られた親御様のどちらかが施設に入られ、元気になられ戻られる見込みがなく空き家になった場合、早めの売却を考えることも大切だと思います。
また、譲渡所得税金0円で売却をして、今後の親御様の施設費など予想される費用等に現金として持っておくことも、大切な選択肢です。
亡くなられて相続が発生したら、不動産の整理が大変になります。
日頃からご家族で良く話し合う場を作ることを推奨いたします。
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